僕と仲間と僕


 僕が子供の頃の価値観はこうです。

 一つ、人の言う事をよく聞く事。 親の言う事、先生の言う事をよく聞く。 これが大切な事であることは間違いありません。 言う事を聞かないと良くない事が起こります。 如何せん、指示待ちになりがちではありました。

 一つ、家でよく勉強する事。 「俺、昨日2時間も勉強しちゃったよ」、 「俺なんて3時間だぜ」、 自慢する事ができました。 「いやいや、武者小路君なんて一日5時間も勉強するんだってよ」なんて話もあって、 子供達の学力はいや増して上がった。 如何せん、多感な少年期、 家に籠もっての勉強は、対人交渉の機会損失でもありました。

 一つ、人に迷惑を掛けない事。 自分の事は自分でしようということです。 微分の事は微分で解こうなどという駄洒落もあったり。 子供達は、自立心を持つように示唆されました。 人に迷惑を掛けてはなりません。 如何せん、人からの迷惑もまっぴら御免ということですから、 人との関わりが希薄になりかねないスローガンでもありました。

 ところで、チームスポーツとは、直訳すれば団体遊びの事。 中でもサッカーやバスケのように即興性があり仲間との関わりがモノを言うスポーツにとって、 指示待ち、対人交渉が苦手、人との関わりが希薄というのは、あまりメリットにはならないものです。 指導者の指示に従うのみで、交渉がなく、仲間の関係が希薄なチームは伸び悩むかもしれません。 そして、この傾向は、団体遊びに閉じた話でもなさそうです。

 さて、以前 サッカーキッズ話し合おう掲示板 で目にした或る投稿を思い出しましたのでご紹介します。 投稿者であるサッカーキッズさんは、その後ブラジルに渡り、現地の子供達にサッカーを教えているそうです。 連絡が取れないため、掲示板の管理人さんに相談の上ではありますが、事実上無断掲載ということになります。 サッカーキッズさんもしくは知人の方がこのページをご覧になりましたら delpi@forestsong.net までご一報ください。

デルピエ〜ロ


【525】 FCキャプテンシー 2000/8/25(金)09:27
サッカーキッズ

小学生のときに一番オモロカッたコーチはね。
「キャプテンシー」っていうチームをたまに作った。
「明日はキャプテンシーで試合したいんだけど、どう?」って聞いてくるワケ。
要は自分たちでメンバー決めてかってに試合をやるってこと。

これが超オモロイんだよねえ。

ハッキリ言ってチームの中には
ヘタなヤツとかいるわけヨ。すぐ泣くヤツとかさ。
あんまり試合に出してもらえないけど、ホントは結構ウマイヤツとか。
できないくせにFWやりたがるヤツとかね。
いつもは監督に言えなくてDFやってたりして悩んでたり。
とにかくいろいろいるよね。

はじめのうちは
ウマイのばっかりで試合やって
ボロ勝ちして喜んでたけど
そればっかりやってると飽きてくんだよね。
実際強かったし。
で、ヘタなメンバーはどうする?ってことになってきた。

ある時、ケイちゃんって子に点を取らせよう!ってことになって
(これがまた 足は遅いは 太ってるは おまけにヘタなの!
 完全にお笑い班!「応援団長」って呼ばれてた。
 あっ! でも言っとくけど みんな仲良くやってたかんね)

ケイちゃんとみんなでスゲー練習して、フォーメーションとか考えて
試合やったことがあった。3試合目でグォーーーール!!した。
あれは燃えちゃったねえ。
試合終わったら、ケイちゃん泣いてんの。
あ〜感動!!!!!って思うでしょ?
みんな大爆笑!!!っすよ。

5年生頃には
ヘタなヤツのために試合する時と
ウマイヤツで勝ちに行く!!って時と結構分けて試合できてたヨ。
「今日は勝ちに行くぜ〜」って時は
「団長」とかメチャ気合入れて応援してくれたしね。

勝ちに行く時のチームは
いつのまにかみんな「代表」って呼んでた。
代表の試合も燃えたねえ〜

キャプテンシーって名前はウチラのチーム名だから
マネすんじゃね〜ぞ〜ん!

(キャプテンシーのつまんない解説とか要らないかんね!)


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